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日記兼備忘録

結束バンドLIVE-恒星- 感想

結束バンドLIVE-恒星-を映画館で見た初見感想を書きます。
前提として、ぼっちざろっくは複数回見たり聖地巡礼をするくらいにはめちゃくちゃ好き。5月に開催された際も配信で見ようかと思ったが、最高の環境で初見のインパクトを受けたいと思ったので見るのを断念した。すると、この度映画館で上映してくれるとのことだったので意気揚々と鑑賞しに行った。
ちなみにこの感想は良かったということしか書きません。

まず、全体通しての感想だが、会場ではないにしろ生の演奏と生の歌唱というものに何よりも感動した。何度も何度も聴いた曲であるにも関わらず、冒頭のイントロが流れる度に感動している自分がそこにはいた。

セトリというか流れに関しては文句のつけようがないくらい良い采配だったと思う。「ひとりぼっち東京」から始まり、2曲目に「ギターと孤独と蒼い惑星」と来た段階でテンションが否応なく上がる。「あのバンド」で中盤のテンションぶち上げポイントを作り、「忘れてやらない」「星座になれたら」で文化祭ライブをなぞって、アンコールまで繋げて...とこれ以上ないくらいだったと思う。
その中でも個人的にいちばん良かったのはやっぱり「あのバンド」。わかってはいても本編と同じような始まり方のあれを見るとお!となる。生で演奏しているのを見た感想としては、凄い!凄!凄!みたいな感じだった。凄すぎて凄いしか言えない位には凄かった。

それと自分が1番感動したこととして、ステージ上の映像にアニメ本編を流さなかったことがある。基本的にPVもしくはED画像のみで、アニメ本編の演奏シーンを映していなかったと思う。アニメ本編の演奏シーンも映して実際の動きとシンクロさせるという安易な方法(それはそれでめちゃくちゃ好きだが)を使わず、基本的には演奏しているバンドメンバーを映してアニメ本編の方を脳内で補完させるといった感じで、バンドの方にフォーカスしていたように思う。作品側からバンドに対するリスペクトのようなものをそこから感じられて嬉しくなった。


次は歌っていた声優さん達について。

長谷川育美さんは言わずもがな凄い!凄すぎる!当然歌が上手いことくらい知っているが、実際の生での歌唱があまりに上手すぎる。ちゃんとライブらしく動き回って、ライブらしいパフォーマンスもして...13曲も歌って...凄すぎる...。

水野朔さんと鈴代紗弓さんは各々1曲歌ってだったが、コールアンドレスポンスなどオタクの思い描くライブでやってみたいことを色々やってくれていて、ニコニコしながら見ていた。オタクは集団行動が嫌いとか行っておきながら、複数人で何かをやることに憧れているので...

そして、青山吉能さん。自分は青山吉能さんが好きなので文章量が多いです。
ギターを弾くという情報は先に知ってはいたが、実際に弾いて歌っているのを見ると感動がこみ上げてきた。プロの人達と比べると当然演奏は拙いものではあったかもしれないが、あのレベルで弾くことが出来るようになるまで物凄く頑張らなければならないのも知っている。なんかそういう頑張りというか一生懸命さというか真摯さみたいなものが物凄く伝わってきた。ラジオ等で溢れでている青山さんの人柄みたいなものが現れていたようにも見えた。CD音源は後藤ひとりとしての歌唱だったが、今回のライブは青山吉能としての歌唱で何よりもそこに良さを感じた。キャラクターの声を当てている人としてではなく、青山吉能さんそのものの魅力に充てられた。


そして、バンドメンバーの人達。

このライブではこの人達も主役だったと間違いなく思う。なんなら1番輝いていたとも自分は思う。演奏は本当に言わずもがな凄かった。演奏の善し悪しがわかるほど耳が肥えている訳では無いが、何曲も演奏するのは大変だとか、指を素早く動かさないと駄目とかくらいはわかる。

バンドメンバーの方々は声優さん達と違ってアニメ本編を作り上げてきた訳では無くて、このライブがなければぼっちざろっくと関わることも無かったかもしれない。客の大半も結束バンド、引いては声優さん達が目当てで来ていると想定できる。にも関わらず物凄く楽しそうだったのが印象深い。単純に演奏するのが好きなだけかもしれないが、MC中もニコニコ笑っていて楽しそ〜と自分は思った。それが自分は嬉しかった。

最初に作品からバンドに対するリスペクトを感じたと書いたが、バンドメンバーの方々からも作品に対するリスペクトを感じた。具体的にどこがとかそういうのは全く思いつかないが全体を通して自分は勝手に感じた。オタクの都合の良い妄想かもしれないが、そう感じさせてくれたことが何よりも嬉しかった。


アニメ作品としては本当に好きな作品だが、そのライブがどういうものになるかは作品とは全くの別で、どういうライブになったのだろうと思っていた。しかし、そんな心配は杞憂で本当に素晴らしいライブだったと間違いなく言える。これはアニメありきのライブとせず、ライブ単体としての完成度を高めてくれたのが個人的には大きかったと思う。そういう方向性でライブを企画してくれた人達、そしてそれに応えた演者の人達、本当に感謝しかない。まさに𝐓𝐡𝐚𝐧𝐤 𝐲𝐨𝐮.